PIRIKA Story4 -PIRIKA誕生-からの続きです。
テスト版完成からさかのぼること1ヶ月。
僕は焦っていました。
開発に協力してくれていたSとOは卒業後の就職が決まっていました。
勤務地は遠い場所にあり二人とも激務。
僕のプログラミング技術はほとんど向上の兆しがみられなかったので、彼らの卒業と共に事業が頓挫するのは目に見えていました。
どうにかして開発に協力してくれる人を見つけないといけない。
でも僕のような人間を手伝ってくれる奇特な開発者はSやOくらいのもので、人探しは難航。
1月半ばから友人、友人の友人、ネットで知り合った人、そのまた知り合い、と範囲を広げて探しましたが、2月末になってもまったく見つかっていませんでした。
そんな中、ようやくたどり着いた3人。
プログラマーの田中さん、バックグラウンドや考え方があまりに似ていたため会ったその日のうちに意気投合。
その田中さんの紹介で出会ったデザイナーの草間さん、出会ったその場からデザインを考えていただきました。
別の友人の紹介で知り合ったプログラマーの高橋さん、強引にお願いして出会った翌日から開発ミーティングに来て頂きました。
優秀な彼らが、一番年下で実績もない僕と一緒にサービスを作ってくれるというのはちょっと信じられないことでした。
正式公開版のサービスは、デザイン、システムはもちろん、名前すらも一新して開発することに決まり、5月15日にとにかく世に出すと決めました。
サービスの名前はピリカ
アイヌ語で「きれい」「美しい」という意味です。
TeamPIRIKA4人目の高橋さんが加入したのが4月初旬。
実質的に開発できる日数は1ヶ月を切っていました。
ピリカの開発はめちゃくちゃでした。(全ては僕の立てた無謀なスケジュールが原因でした)
4人とも住む場所がバラバラなので、連絡は基本的にネット経由。
デザインは週末に徹夜して草間さんにつくってもらい、プログラミングを残りの3人で担当。
平日の深夜は仕事から田中さんや高橋さんが帰ってくるタイミングで僕が彼らの家に押し掛け、深夜までプログラミング。
そんなスケジュールで1ヶ月突き進みました。
僕以外の3人は会社での仕事がある中で、です。
ピリカはデザインにおいてもシステムにおいても全員にとって未知の領域だったので、開発は手探りでした。
実装するはずだった多くの機能は開発スケジュールの遅れからどんどん切り捨てられ、後半になるとプログラミングに求められる技術レベルが上がりすぎて僕は完全に戦力外になったため、開発メンバーの負荷はさらに大きくなりました。
そんな中でも誰一人文句を言う事も無く、全員が各自の担当分野を着実に進めていき、
そして向かえた5月15日午前9時。
ピリカ ver 0.1は公開されました。
その日、世界から拾われたゴミは5つ。
ピリカはようやくスタートラインに立つ事ができました。
結局TeamPIRIKA全員が揃うことは一度も無いままにピリカは完成してしまいました。
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