ごみ拾い活動だけでなく「区民の交流」も見える化!ピリカを通じた豊島区のごみ拾い促進活動とは?

こんにちは。いつもごみ拾いSNSピリカを使っていただき、ありがとうございます!

今回は、ユーザーインタビュー企画として、東京都豊島区の環境清掃部 環境保全課 環境美化グループの則武理恵さんにインタビューを行いました。

豊島区は2022年4月より、自治体版ピリカ「見える化ページ」を導入いただき、街美化に非常に熱心に取り組まれている自治体です。

「見える化ページ」導入前からも、毎年5月30日前後に行われる「ごみゼロデー」イベントや、清掃用具の貸出活動などを行っていた豊島区。最近は「としま”まちキレイ”プロジェクト」と題して、個別の清掃活動を一連のプロジェクトの中に位置づける取り組みをされています。

今回は、「見える化ページ」の導入に至った背景、SNSピリカ内での交流をメインに話を聞いてみました!


《今回インタビューご協力いただいた則武理恵様》



「まずは楽しくなくては!」豊島区全体でごみ拾いを通した“一体感”を醸成するために「としま“まちキレイ”プロジェクト」を開始

ーー豊島区は「ごみゼロデー」や清掃用具貸出など以前から環境美化活動に力を入れていたと思いますが、どのあたりから活動を強化してきたのでしょうか。

これまでも、区が主体となって「ごみゼロデー」や「秋のごみゼロウィーク」などを通し、区民や企業、団体と連携して活動を行ってきました。そこで課題となったのが「区民の方々への認知度がなかなか高くならず、こうした活動が知れ渡っていない」ということです。そこで、個々で完結していた清掃活動を「としま”まちキレイ”プロジェクト」という1つの事業の形に再編することに去年あたりから着手し始めました。今年4月からは、それぞれのイベントをこの事業の中に位置づけることで、一体感を持たせるように設計しています。


ーー清掃活動の認知度に関しては、様々な自治体が言及し課題として取り組んでいらっしゃるのをよく耳にします。ですが、「一体感」という言葉をお聞きしたのは初めてです。なぜ一体感にこだわることにしたのでしょうか。

今までも「ごみゼロデー」などで、お揃いのビブスを着用していましたが、そのイベント時のみで完結しているイメージでした。そこで、「としま”まちキレイ”プロジェクト」のロゴを作るなど、一つのプロジェクトで動いていることを皆さんに知っていただくことで、参加のハードルを下げたり認知度を上げたりできるのではと感じたため、一体感にこだわりました。「オールとしま」として、清掃活動の楽しさを伝えることが出来たら、と思いました。そのためにも、「としま”まちキレイ”推進大使」としてゴミ拾い侍さんにご就任いただくなど、ごみ拾いを身近に感じてもらえるような工夫をしています。


《「としままちキレイプロジェクト」オリジナルロゴ》

ーー豊島区職員の皆さんがごみ拾いを楽しくする工夫について試行錯誤しながら、リサーチしているところが印象的でした。

「楽しくやることが大事」だと前任者からも言われており、私も楽しく取り組んでいます。例えば私は通勤しながら、ゴミ拾いをしてピリカに投稿しているんですが、ピリカ内で貰えるバッジを楽しみにしていて、休みの日も使うように頑張っています。


《則武様ピリカ個人アカウント》


トライアルで始めたごみ拾いキャンペーンが大成功。区民間のさらなる交流促進を目指して「見える化ページ」の導入を決定。

ーー最初にピリカを知ったきっかけは何でしたか?

他の自治体の街美化の取り組みを調べていた際、他の自治体で「見える化ページ」を導入していたのを発見したのがきっかけです。

ーートライアルとして、2021年にSNSピリカを使ってのキャンペーン「としまクリーンUPチャレンジ!」を開始したところ、投稿された「ありがとう」の数が3万件、拾われたごみが15万個を超え、キャンペーン期間も延長されるなど、大成功でしたね。初めての開催にもかかわらずここまでの成功に至ったのは、どういった要因が影響していたと考えていますか?

ポスターやチラシを使ってキャンペーンを広く周知したことだと思います。チラシは、ピリカの使い方をイラスト入りでわかりやすく説明する工夫をしたり、ターゲットごとに作り変えて働きかけました。例えば、「ワン散ピ」(=ワンコと散歩してピリカする)と謳って、犬を飼っている方向けにチラシを作って保健所の窓口に置いてもらうなどの、PRを行いました。また、清掃活動をしている区内企業や区立施設を訪問して、実際にSNSピリカを使ってもらうなどもしました。

ーー2022年4月からは「見える化ページ」を導入いただきました。「キャンペーンの開催→見える化ページの導入」に至った決め手とは何でしたか?

「区内で行われる清掃活動に一体感を持たせる上で有効なツールだ」と感じたことです。キャンペーンを行うまでは、地域貢献の一環として清掃活動をしている企業、地域団体、ボランティア団体活動が日々行っている清掃活動を区側が把握できていませんでした。また、そうした清掃団体同士もお互いの活動内容を共有できていませんでした。

しかし、キャンペーンを通じて、各団体間の交流を促進したり、イベントをSNSピリカ内で共有できたりしたことを踏まえ、参加者同士の連携・交流を促すことのできるツールとして非常に有効だと感じました。また、新型コロナウイルスの影響で大規模なイベントが開催できていなかったのですが、SNSピリカであれば、好きな場所・タイミングでイベントができるということもあり、ごみ拾い促進ツールとしての利点を感じました。

ーー「見える化ページ」導入後の区民の反応はいかがですか。

ピリカを通して、従来とは異なる層の人が清掃活動に興味を持ってくれるようになりました。先日、小学生と、その親御さんが清掃用具を借りに来られたことがあって、清掃用具はボランティア団体が借りに来ることが多いので話を伺ってみたところ、ピリカを通して清掃活動に興味を持ち、清掃用具を使うことにしたとのことでした。

他にも、IKE・SUNPARK(イケ・サンパーク)という公園で豊島区が開催しているファーマーズマーケット内でのSDGs出展で、豊島区ご当地アイドルの宇崎真里愛さんとの交流もありました。宇崎さんは元々、地元商店街のパトロールと清掃活動をやっていて、その様子をSNSピリカに投稿してくれていました。それをピリカで見ていた私が公園でお会いしたときに、「ピリカやって下さってますよね?ありがとうございます。」と声を掛けて、お話することができました。宇崎さんも、SNSピリカ内で豊島区からコメントをもらった際に嬉しかったという話をして下さり、ピリカを通して繋がったなと実感した瞬間でした。


《SDGsイベントにて、豊島区ご当地アイドルの宇崎真理愛さんとピリカでつながる》

また、このイベントではSNSピリカの周知キャンペーンをし、その場でピリカをインストールしてくれた人にとしま“まちキレイ”プロジェクトの赤い軍手をプレゼントしたんですが、後日それを着けて投稿してくれている人が結構いて、清掃活動の輪が広がっている手応えとして感じられました。自治体からノベルティなどを配布しても、なかなかその後のリアクションを見る機会が限られているので、ピリカでそれを見ることができて嬉しく思いました。

今年、豊島区は区制90周年という節目を迎えます。次の10年に向けて大きく飛躍する年となるよう、様々な記念事業を展開しており、区民の注目が集まる中で公開したので、これを追い風にもっともっと周知していきたいと思います。

SDGs未来都市として、ごみ拾いに留まらず「住み続けられるまちづくり」やアート分野にも注力する豊島区。

ーーピリカとしては、現在取り組んでらっしゃる環境美化活動はゆくゆくはより大きな環境問題解決に繋がっていくと考えています。豊島区さんとしては、どうお考えでしょうか。

豊島区はSDGs未来都市に選定されており、国内の代表都市として、SDGsの新しいモデルとなる持続可能なまちづくりを進めています。区が進めているすべての事業は、SDGsの様々なゴールに寄与するという考えのもと、環境保全課としては「住み続けられるまちづくり」を掲げて取り組んでいます。環境美化は、行政だけで行うのには限界があるため、地域全体で継続的に取り組んでいくために、ピリカのようなツールを使って、豊島区内の様々な主体が連携し合いながら環境問題に取り組んでいきたいと考えています。

ーー豊島区さんは豊島区国際アート・カルチャー都市構想の展開や独自のローカルメディアを立ち上げるなどコミュニティを通じたまちづくりに尽力している印象があります。環境問題については、どうお考えですか。

「ごみゼロデー」では水族館を運営する株式会社サンシャインシティさんが、海のごみを減らすべく「海のごみに繋がる陸のごみ拾いをしよう!」という思いで、サンシャインシティ近隣のごみ拾いを実施してくださいました。豊島区としても、区内のごみを拾うことで、ゆくゆくは海に流入するごみを減らすことや自然環境の改善につながる、という意識で清掃活動を行っています。

《豊島区SDGsイベント出展風景》

今後は「ごみ拾い活動の持続可能化&参加者の裾野を広げる」ことに注力

ーー「見える化」ページを使い環境美化活動をしていく中で、今後目指していきたいことはありますか。

企業や町会、商店街などと連携しながら、清掃イベントを開催したり、今まで連携したことのない企業、団体、個人との連携がピリカ内で展開出来たらと思います。清掃活動に取り組んだ事のない企業を巻き込むなど、参加者のすそ野を広げる。かつ、継続的に続けてもらえる仕組みを作る。こうしたことを目指したいです。

夏休みには、小学生向けに「ピリカを使った自由研究をしてみよう」というチラシを作成したいと思っています。夏は暑くてごみ拾いが大変ですが、「ラジオ体操の帰りにピリカを使いながら帰ろう」みたいなことが推進できたら、と思っています。


今回豊島区さんにご導入いただいた「ピリカ自治体版」の詳細についてはこちら


インタビュイー:豊島区 則武理恵様

インタビュアー:株式会社ピリカ 土屋明子

文責:株式会社ピリカ 杉浦菜月