「つくる責任、つかう責任をアクションへ。地域とともに美化活動を展開」北陸コカ・コーラボトリング様インタビュー

こんにちは。いつもごみ拾いSNSピリカを使ってごみを拾っていただき、ありがとうございます!今回のブログは、北陸コカ・コーラボトリング様へのユーザーインタビュー企画です。

北陸コカ・コーラボトリング様は、1979年に始まり昨年で42回目の北陸コカ・コーラグループ全社一斉美化奉仕活動に取り組んでいらっしゃいます。長年続けていらっしゃる中で感じられた変化や、活動する動機である地域への想いについて、お話を伺いました。(2022年1月実施)


ーーまずは、北陸コカ・コーラボトリング様の企業概要について教えていただけますか。

日本のコカ・コーラシステムは、日本コカ・コーラと全国各地域で製品の製造・販売を行うボトラー社や関連会社などで構成されています。1962年に設立された北陸コカ・コーラボトリングはボトラー社のひとつとして、本社を富山県に構え、富山県・石川県・福井県・長野県に事業所を持っています。事業は清涼飲料水の製造とマーケティング、ロジスティクス(物流管理)、ディスペンサーや自動販売機の営業活動を展開しています。従業員の半分近くが営業職に従事しており、地域のお客様や地元の企業とは密にコミュニケーションをとっています。


ーー地域と関わりの深い事業ですね。美化活動に関連する全社的な取り組みもあるのでしょうか。

日本のコカ・コーラシステムは、2018年1月に「容器の2030年ビジョン」を設定しました。リサイクル活動「ボトルtoボトル」や、販売した自社製品と同量のPETボトルを回収することを進めています。ただし北陸コカ・コーラボトリングには、ビジョンが制定されるよりもずっと前から、つくる責任、つかう責任というものが沸き立っていました。

日本コカ・コーラの推計ではペットボトルの回収率は93パーセントに上り、河川などに流出しているのは7%以下です。それでも自社の製品を拾うことがあり、ゼロにするための努力が必要だと認識しています。 

2年前には北陸コカ・コーラボトリングで自主的に、富山市内にある自動販売機横リサイクルボックス(ごみ箱)の調査を行いました。幸いにも、ペットボトルがリサイクルボックス(ごみ箱)から溢れているものは見つかりませんでした。 


ーーそのような意識の高さはどこから生まれたのでしょうか。ピリカのコカコーラシステム清掃活動見える化ページでも、北陸コカ・コーラボトリング様は特に活発に活動されていることが印象的でした。

1979年より、毎年グループ社員約1,200名が一斉に参加して美化奉仕活動を実施しています。その数年前から富山県が主体となって実施していた清掃活動に、社員が参加したことがきっかけで始まったそうです。当時から地元を綺麗にしたい、つくる責任を負うという、ものづくりが盛んな県としての富山県の文化があったのだと思います。


ーー美化奉仕活動の現場での様子を教えていただけますか。

一斉に行う活動は、大人数でやるので目立ち、地域の住民に声をかけてもらう機会が多いです。何年も続けていると、顔馴染みになれる場合もあります。嬉しいことに、数十年前はごみが多すぎて途中で嫌気がさすこともあったのですが、最近はポイ捨てごみが減ってきて、以前よりもやりがいを感じられるようになりました。 

一斉に行う活動以外にも、社員がネットでごみ拾いイベントを定期的に検索し、社内にお知らせしています。あくまでボランティア活動であり、社員には自主的な参加を呼び掛けていますが、声をかければ誰かが参加してくれます。


ーー以前富山県・Rethink Project・ピリカが開催した砺波市で開催した散乱ごみ調査イベントでもご一緒しましたね!活動の効果を感じることはありますか。

社員の環境問題や社会貢献への意識が高まり、また地域住民との結びつきが強くなっているように感じます。昔は「ごみ拾いの日」と呼んでいたのが「美化奉仕活動」と社会貢献を意識した言い方に代わり、社内で活動が根付いてきた気がします。 

ーーコロナ禍で変化はありましたか。 

ごみ拾いが怖いという意見を聞くようになりました。マスクのポイ捨てをよく見るようになりました。軍手に代わりトングを使うなどの工夫をしています。2020年度は全社の活動を中止しましたが、2021年は規模を縮小することなく開催しました。


ーー今年度はごみ拾いSNS「ピリカ」も活用いただき、見える化ページも活用いただきましたね。

自分たちの取り組み以外に、ごみを拾ってコメントされている方がたくさんいるのが分かって楽しかったです。「ありがとう」をもらうためにやっているわけではないのですが、たくさん「ありがとう」をいただいてびっくりしました。他のボトラーと「ありがとう」を送りあう機会もあり、新鮮でした。


ーー最後に、富山県の皆様へメッセージをいただけますか。

北陸コカ・コーラボトリングは創業60周年を迎えます。社訓の3本柱「創意 奉仕 勇気」の精神を持って、これからも皆様にさわやかさとほっとする瞬間をお届けしていきます。 我々の美化奉仕活動は一滴の雫です。この活動を広げて、雫から大きな波にしたいと思っています。一緒にごみ拾いに励み、ごみのない富山県にしましょう。

ーー美化奉仕活動への想いをたくさんお伝えいただき、ありがとうございました!