ピリカSNSユーザーインタビュー 第4回 『ヨコハマ☆スカベンジ大作戦実行委員会』

 
ピリカスタッフの親松です。
 
ピリカSNSを利用してくださっている皆様、いつもありがとうございます。
 
今年も残りわずかとなりました。年末の大掃除はもう完了していますか?
今年最後のインタビューは、『ヨコハマ☆スカベンジ大作戦実行委員会』様です!
 
12/9(土)に行われたハマ☆スカ15周年イベントに私たちピリカスタッフも参加しました。
とても賑やかなイベントの模様を是非ご覧下さい!
 
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ハマ☆スカとは・・・?
 
「ヨコハマ☆スカベンジ大作戦」通称「ハマ☆スカ」は、2003年にはじまった「愛する街へのクリスマスプレゼント」をコンセプトとした、横浜うまれのごみ拾いパレードです。 (※スカベンジ[scavenge]・・・英語で「ごみ拾い」を意味します。)
 
▼詳しくはこちら
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サンタやトナカイなど、それぞれクリスマスのコスプレをして集合。
 
 開会宣言の後、早速スカベンジスタート!
 
40名弱の参加者が集まり、横浜市内をスカベンジしました。
 
小さな子どもも一生懸命スカベンジしています。
 
 参加賞として15周年記念タオルがプレゼントされました!
 
記念写真をパシャリ。ありがとうございました!
 
イベント終了後、実行委員会の福田様、石川様、武内様へインタビューさせて頂きました!


○学生時代、通学路のポイ捨てごみに違和感を覚えて

 
ーー本日のイベントとても楽しかったです!活動を15年間続けているのは本当に素晴らしいですね。福田さんご自身が清掃活動を始められたきっかけは何でしたか??
 
 本当にささいなことなのですが、通学路にあるポイ捨てごみがきっかけでした。当時、大学生だった私は通学路に落ちているごみにとても違和感を覚えました。その違和感から「ごみ拾いという行動」をしたのが始まりです。



ーー1人でごみ拾いを始められたのですね。すごい行動力ですね・・!
 
 その後、大学の仲間たちに声をかけ、2003年6月に「人間環境をつくろう」をコンセプトとしたHEPという環境サークルを立ち上げました。活動は、ごみ拾いや清掃活動という響きではなく、英語でごみ拾いを意味する「スカベンジ」を用いて、スカっときれいにしようと、「スカしよう!」と声掛けすることとしました。

 2003年の12月以降、大学を卒業し社会人になった今でもハマ☆スカは続いています。


ーーなぜクリスマスのイベントとして行っているのですか?
 
 当時は、何か12月に大きなイベントをやろう!と始まったのがきっかけで、日頃からお世話になっている自分たちの街「横浜」へ、クリスマスプレゼントとしてキレイをプレゼントしよう!という思いから、横浜でスカベンジ=ヨコハマ☆スカベンジ大作戦=ハマ☆スカを開催することにしました。
 
 初年度はサテンのリボンをみんなでつけたり、翌年は仮装パレードをしたり、毎年その時々の旬のキーワード(新しいこと)を取り入れた楽しいイベントをつくりたいと思って試行錯誤してきた結果、今があります。
 当時はこんなに仮装パレードが流行るとは思わなかったですね(笑)。仮装をしてクリスマスシーズンにキレイをプレゼントというコンセプトのごみ拾いは、おそらく横浜で一番最初に始めたんじゃないかな。
 
 ハマ☆スカはごみ拾いのイベントなのですが、ごみ拾い自体が目的というよりも手段の一つなのかなと思っています。仮装もそうだし、ごみ拾いを自分たちが楽しんでやると、それに関わる人はポイ捨てをしなくなるだろうし、環境に関心を持つようになり、結果的にゴミが減る、そういう流れが自然とできるのではないかと思っています。


ーー清掃活動をする上で気をつけていることはありますか??
 
 活動が可視化されるよう、清掃活動の成果を数値化し、分析データとして収集しています。過去15年分の拾ったごみの量がわかるようになっています。団体版ピリカも活動のレポーティング機能として活用しています。
(参照)ハマ☆スカブログより http://www.hamasca.com/p/blog-page_9.html
 
 可視化という意味では、ごみ袋も工夫しています。
ごみ袋に地図を印刷し、ごみが多かった場所をチェックできるようにしています。
 
 
 ごみ拾いイベントだから極力印刷物を出さないことにも配慮していて、赤い油性マジックを使えばどのルートを通るか確認することができますし、分別のイラストに○をすればごみ袋の担当が一目でわかります。これは元気な大人の活動家さんたちと一緒に考えました。
 
 この思いは今も引き継いでおり、2010年には、同時期に同じような活動が増えてきて、どうせなら一緒にやりましょうということで「ハマっ子★サンタ記念日♪」でのごみ袋を初年度の2003年ごみ袋フライヤーをリスペクトしてデザインしました。


ーーとてもユニークで素晴らしい取り組みですね!勉強になります。その他運営していて大変なことはありますか?
 
 やはり、限られた時間の中で実行することは難しいなと感じます。現在、実行委員である3人は社会人として平日は仕事をしており、家族も増えたりして、活動の時間がかなり制約されています。実は今回の15周年のイベントでは、運営スタッフで直接顔を合わせて打ち合わせをしたのは2回だけなんです(笑)基本的にはメールや電話でやり取りをしています。やりたいアイディアはたくさん出ますが、実行に移すには資金も時間もかかるので難しいですね。
 
 それでも当日楽しい企画になるように、それぞれ役割分担をし、頑張っています。15年続けてきたので、それぞれ変な責任感がありますね(笑)
(左から武内さん、福田さん、石川さん)


ーーありがとうございます。最後にハマ☆スカに対する想いを聞かせて下さい。
 
 形や規模にこだわらず、今自分たちができる範囲でできることを楽しく続けていくことがハマ☆スカらしいと思っています。
 今のアットホームな雰囲気を大切にしながら自分たちがおじいちゃんになっても続けていきたいですね。子どもたちが大きくなっても参加してくれたらとても嬉しいです。
 
 友人たちが集まる(帰ってこれる)場所として存在し続けたい。一度離れてしまっても何かのタイミングで戻ってこれる場所であったらいいなと思います。長く続けることしか自分たちには出来ないですから。 
 


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団体名: ヨコハマ☆スカベンジ大作戦実行委員会
実行委員:3名(福田誠一郎、石川和則、武内拓也)
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 福田さん、石川さん、武内さん有難うございました。
 皆さんが「もう意地で続けている部分が大きい、ライフワークだ」と笑いながらも言っていたことや、自分たちが年を重ねておじいちゃんになっても続けていきたい、年に1回同窓会のように参加してもらえたら嬉しい、と言われていたことの中にずっと続けてこられた想いが垣間見れたように感じました。
 
 これからもピリカはハマ☆スカの活動を支援させて頂きたいと思っています。来年のイベントも今からとても楽しみにしています!
 
 これからも様々なユーザーの方にお会いしたいと思っていますので、ぜひ自分の団体にインタビューに来て欲しいという方がいらっしゃいましたら、contact@pirika.orgまでご連絡ください。日本全国からのお誘いをお待ちしております。